【介護の現場から】住み慣れた地域で暮らし続ける ~励ましながら応援する介護~

2018/05/02

【Aさん 95歳の事例】

 Aさんは大正12年生まれの95歳。社交的で外出が好き。多趣味で、旅行・七宝焼き・俳句・水墨画などを楽しみながら暮らしてきました。明るい性格で物怖じせず、何でも積極的にする人です。
 50代で夫と死別、子どもたちはそれぞれ自立していき、現在は独り暮らしです。年齢相応の物忘れや持病はありますが、自分のことは何とか自分で行い、趣味などを楽しみながら生活をしていました。そんな生活を送る中、雨の降る朝に自宅前で滑って転倒し大腿骨を骨折してしまいました。手術が必要で入院を余儀なくされ、一時は気力も落ちてしまいましたが、家族や友人、医療関係者や支援者の励ましと、そして何よりも「何としても自宅に戻りたい」「自分でまた歩けるようになりたい」という強い思いで痛みに堪えながら必死にリハビリを行いました。その成果もあり、入院前の状態とほぼ同じまで回復して自宅に戻ることができました。
 現在はご家族の支援のもと、デイサービスや訪問介護を利用しながら以前のように自分らしい時間を過ごし生活をされています。今まで培ってきた経験や知識はデイサービスでも発揮され、人気者です。
 私たちはたくさんの高齢者や要介護者と出会い、支援をしています。私たちが出会った時点では支援が必要な要介護者かも知れません。でも、その人生や経験についてお話をしていく中で人生の大先輩であることを実感し、たくさんのことを学ばせていただくことが多くあります。 
 そして、その人たちが最期まで自分らしく住み慣れた地域で生活が出来るようにご支援させていただきたいと思っています。

みうら訪問看護ステーション
ケアマネージャー 小川 優子