シリーズ手をつなごう【介護の現場から⑤】

2018/06/27

住み慣れた地域で暮らし続ける
繋がっていることが安心感に

 「会ってほしい人がいるのだけれど」という地域包括支援センターからの電話で始まりました。
 内容は高齢者の夫婦について。奥さんは認知症があり要介護認定を受けています。すぐに介護サービスが必要ではありませんが、いろいろと心配なことがあります。介護サービスについて話をすると「まだ大丈夫です」と言われますが、何かあった際にすぐ対応できるようにと考えているので一度会って欲しいとのことでした。
 相談を受け、まずは夫婦が参加している地域の食事会に行き、簡単に自己紹介をして「診療所にいますので何か困りごとがあればご相談ください」と挨拶をしました。それから約1か月後、「妻が動けなくなっているので助けてほしい。どうしたらよいか」とご主人様から連絡があり、すぐに地域包括支援センターの担当者と自宅に向かいました。
 話を聞きながら状況を把握し、奥さんが安全に過ごせるように、まずは福祉用具の利用を提案し設置することにしました。
 数日後に訪問した際、「手すりがあるとこんなに楽なんですね。もっと早く使えばよかった」と笑顔で話してくれました。今では他の介護サービスも利用し、食事や服薬もしっかりとでき、体の調子も整い、表情も良いです。
 生活習慣や環境整備がしっかりすると、みなさん元気になります。加齢や病気で暮らしていくことが大変になっていきますが、少しの手助けと声かけ、人との関わり合いが安心感に繋がり、元気になっていくようです。このご夫婦のように、すぐに介護サービスには繋がらなくても、さまざまな形で関わっている人たちがいます。
 小さなお困りごとや心配なことがあれば気軽にご相談ください。

 在宅福祉センター
ケアマネージャー 中村 美知子