誰もが生まれてきてよかったと思える社会へ
〜安心して暮らすために、知ることから始めよう〜

2018/05/09

2018年 神奈川県消費者のつどい
3月6日 かながわ県民センター

 多くの日本人が我が家は中流と思っていた時代はとうに過ぎ、今や「貧困・格差」がキーワードになる現代社会になっています。全体会冒頭で都留文科大学名誉教授の後藤道夫さんが問題提起として「貧困・困窮の長期拡大と社会再生のための選択肢」と題した講演をされました。貧困規模の拡大、無貯蓄世帯の急増の背景にあるものは何か。豊富なデータを駆使された分析は分かりやすく、先進国でも特異な日本経済の歪みがよく理解できました。
 続いて地域での様々な実践報告がありました。特に印象に残ったのは震災後県内に避難している子どもたちの学習支援をしている鈴木健太さんのお話でした。ボランティアの大学生が先生を務め、勉強だけではなく、楽しい思い出づくりと将来を考えるきっかけづくりのためのイベントを企画、実施しているそうです。避難している子どもたちの現実は厳しく、福島出身と言いたくないという子どもの心情には胸が痛みます。
 その他居場所づくり、子育て支援、高齢者支援などの報告があり、後藤さんがまとめとして、報告者に敬意を払いつつ、取り組みをひと回り大きくして自治体と話し合い、制度の運用につなげるのが良いと思うと締めくくられました。
 戦後から現在までの変遷と現時点での日本社会の状況がよく分かった今年度の「消費者のつどい」でした。