平和で公正な核兵器のない世界を

2022/09/14

核兵器禁止の時代をひらく世界大会

 広島と長崎に人類史上はじめて原子爆弾が投下され、一瞬にして二つの都市が壊滅し、21万人もの命が奪われてから今年で77年になります。
 2021年1月22日に核兵器禁止条約が発効しました。この禁止条約の力がいまほど求められているときはありません。それは核保有国のロシアが国連憲章を踏みにじってウクライナを侵略し、核兵器を使用すると威嚇して核戦争の危機を作り出しているからです。

3年ぶりの実開催も代表派遣を断念

 今回の世界大会はオンライン配信併用ですが、3年ぶりの現地開催となり、神奈川からも代表派遣がされました。神奈川みなみ医療生協でも3名を目標に代表派遣を準備していましたが、新型コロナウイルスの新規感染者数の急拡大の為、代表派遣を断念し、オンライン参加に切り替えました。来年の長崎大会には代表が派遣できるよう、準備を進めたいと思います。

核兵器のない平和で公正な世界を

オンラインで参加した6日のヒロシマデー集会では、国連や政府代表、広島市長のメッセージが紹介され、海外代表や平和運動に取り組む高校生グループらが発言しました。
ICAN事務局長のベアトリス・フィン氏からは現在の緊迫した情勢は核保有国が義務を果たさずに核軍拡を続けてきた結果だとし、締約国会議にアメリカの同盟国やNATO加盟国であるオーストラリア、ドイツ、ノルウェーなどが参加したことを歓迎すると述べました。しかし日本が不参加だったことに触れ、「次は参加できるし、私たちは参加させることができる」と粘り強い市民運動の継続を訴えました。
最後に、「広島宣言」 として核兵器禁止条約の進展と核廃絶に背を向ける日本政府と核保有国に禁止条約参加を求める文書を提案、満場一致で採択され閉会しました。
「広島宣言」の採択は参加者全員が「ペナント」を大きく掲げて確認しました。神奈川みなみ医療生協もこのペナントを現地に送りました。