日本人がかかるがんの第1位 大腸がん

2024/02/21

大腸がんチェック

2月・3月は大腸がんチェック強化期間

ヘモキャッチは便に混じる目に見えない微量の血液、便潜血反応を判定できる検査キットです。

大腸がんって?
 大腸がんは大腸(肛門・直腸・結腸)にできるがんで、日本人の場合S状結腸と直腸に多く発生します。大腸がん発生の主な要因は食生活の欧米化、肥満や過体重、食生活の乱れなどが考えられます。特に肉類を中心とした動物性脂肪やたんぱく質の過剰摂取、食物繊維の不足などがあげられます。

患者数が最も多いがん
 最近では、大腸がんにかかる人は年間15万人を超えています。女性では罹患率が乳がんに次いで2位、死亡率は1位です。また、男性は罹患率が前立腺がんに次いで2位、死亡率が3位ですが、男女合わせた患者数が最も多いがんになります。40歳代から増え始め、高齢になるほど発症のリスクが高まります。

早期発見が重要
 大腸がんは各種がんの中では比較的進行が遅く、治癒率・延命率の高いがんです。早期では自覚症状がほとんど現れないので、大腸がんを早期発見するには自覚症状がなくても定期的にがん検診を受けることが重要です。
 国の指針にもとづいて実施される大腸がん検診では、症状が無い方への一次検診として、便に潜む血液の有無を調べる検査(便潜血検査)を行います。市区町村が実施するがん検診には検診費用の補助があるため、一部の自己負担金で検診を受けられることがほとんどです。横須賀市・三浦市・逗子市・葉山町では大腸がん検診を実施しており、神奈川みなみ医療生協の各診療所でも受診することが可能です。

ヘモキャッチで便潜血チェック
 医療生協では年2回の大腸がんチェックをおすすめしています。(1回目はがん検診、2回目は自宅でできる「ヘモキャッチ」)「捨てるウンチで拾ういのち」というキャッチフレーズで、大腸がんのセルフチェックをおすすめしています。大腸がんを見逃さないために、ぜひ便潜血検査を受けましょう。ヘモキャッチは、目には見えない便潜血があるか検査をします。結果が陽性(+)の場合は血便をキャッチしている判定となりますので、医師に相談していただくことをおすすめしています。
 ヘモキャッチは1個350円。5分程度でチェックできます。希望される人は医療生協本部(組織部)・お近くの診療所・地域の支部役員までご連絡ください。